昭和特撮「レッドマン」「行け!ゴッドマン」「行け!グリーンマン」~1972-1974 超絶低予算・マイナー&残虐三銃士

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今回は「おはよう!子供ショー」内で放送された、超絶低予算 マイナー&残虐特撮ヒーロー三銃士「レッドマン」「行け!ゴッドマン」「行け!グリーンマン」の3作品をご紹介します。
  
観たらクセになる高い中毒性を持つ、超絶低予算番組。作りが粗すぎ、雑すぎてツッコミどころ満載。
2000年代にニコニコ動画などで問答無用、残虐無比なファイト スタイルから「鬼畜ヒーロー」とネタ化してMAD作品が大量に作られ、それらが駆逐された現在でも妙なカルト人気がある作品達でもあります。本来は東宝のくくりで「ゴッドマン」「グリーンマン」「牛若小太郎」の3セット、なのですが、赤いアイツを優先しました。

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●「おはよう!子供ショー」とは?

1970年代、日本テレビ系列で毎週月曜から日曜(つまり毎日)朝7〜8時に放映された伝説の子供番組。>詳しくはコチラ
視聴率テコ入れ、マンネリ化対策の一手として、折からの第二次怪獣ブームに便乗して「番組内帯番組」5分間の特撮ヒーローものがスタート。その初代が赤いアイツです。

●「レッドマン」

1972(昭和47)年4月24日〜10月3日
全138話
制作:円谷プロダクション
野山や砂浜、造成地でどう見ても等身大の着ぐるみが戦うだけ(設定上は巨大のつもり)、ナレーションもストーリーもありません。
そのため傍目には「呑気に散歩している戦う気も罪もない怪獣にレッドマンが問答無用で襲いかかり、時には馬乗りで容赦なく惨殺、撲殺する」ようにしか見えず、ネット住民から「赤いアイツ」「赤い通り魔」として怖れられています。
設定上は飛べる…ハズですが大抵の場合、徒歩で現れて立ち去るのもツボです。
円谷プロが当時各地で開催していたアトラクション用の着ぐるみを使った「ウルトラファイト」(1970-1971放送)同様、ウルトラ怪獣が多数登場しますが…なんとも無残にデフォルメされたチープさが、郷愁をそそります。
●主題歌「レッドマン」
作詞:藤公之介 / 作曲:山下毅雄 / 編曲:広瀬雅一 / 歌:子門真人
超低音の唄い出しから鼻腔を用いた歌唱法など、子門真人さんの唄の巧さが際立つ一曲。

●「行け!ゴッドマン」

1972(昭和47)年10月5日〜1973(昭和48)年9月28日
全260回、52話
制作:東宝企画
ここから、制作が円谷プロから東宝に変わります。1話完結ではなく、1週間の6回または、3日の3回で1話完結なので、全52話です。
ピンチに陥るために子ども達が出てくる、空を飛ぶ、爆薬が破裂する、「ゴッドマン 拡・大!」のかけ声で巨大化、新作怪獣やミニチュア特撮もあるなど、少ーし特撮らしくなりました。
ただし、やってることは「レッドマン」と変わらず、1話20分間、黙々と怪獣と殴り合いをするのみ。
ひたすら怪獣をボコボコにして、時には自動車のドアで挟んだり命乞いをしてその隙に攻撃するなど「鬼畜」ぶりは前任者から受け継がれています。東宝なだけにゴジラシリーズの怪獣も登場します。
●主題歌「行け! ゴッドマン」
作詞:藤公之介 / 作曲:山下毅雄 / 編曲:広瀬雅一 / 歌:山本一郎とグリーン・ピース
聴けばわかりますが、水木一郎さんが変名で唄ってます。

●「行け!グリーンマン」

1973(昭和48)年11月12日〜1974(昭和49)年9月27日
全156回52話
制作:東宝企画
こちらは3回で1話完結のスタイル。登場人物による台詞があるなど、多少ストーリーが成り立っています。
子供達(セリフなし)がピンチ時に「グリーンマンコール」を天に掲げるとどこからともなく必ず飛んで来ます。東南アジアの仏像がモチーフといわれ、胸には謎のラーメン模様異国情緒あふれるナリですが、これでもロボットなのだそうですよ。
巨大化時のかけ声は「グリーンマン、ジャイアントマシーンチェンジ!」。時には相手より先に巨大化するなど、掟破りの戦い模様を見せます。
怪獣は前作「行け!ゴッドマン」や「突撃! ヒューマン!!」からの流用が多く、その他東宝ゴジラシリーズの怪獣、サンダとガイラまで出演しますが、さすがに怪獣王の息子ミニラだけは撲殺を免れたようです。
●主題歌「グリーンマン」
作詞:藤公之介 / 作曲:山下毅雄 / 編曲:ボブ佐久間 / 歌:コールユニゾン
挿入歌「グリーンマンの挑戦状」もスゴイ歌詞で有名です。

以上、なんともクセになる超絶低予算・残虐特撮ヒーロー三銃士をご紹介しました。
いずれも見た目がクールなだけに、冷徹な惨殺ブリが際立ちます。
思わず「正義ってなんだろね?」と、哲学的なコトを考えてしまいます。

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