「デヴィッド・ボウイ」⑬~引退?そして復活

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この後は、言ってみれば「もうデヴィッド・ボウイだからなんでもあり時代」。文字通りリビング・レジェンドとしての活動を続けます。

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■アワーズ… ‘hours…’ (1999年)

 

■ヒーザン heathen (2002年)

 

■リアリティ Reality (2003年)

とコンスタントに新作を発表。

 

2003年10月から04年6月にかけて全世界で70万人を動員したリアリティ・ツアーでは、自らのキャリア集大成的なステージで健在ぶりをアピール。

 

しかしこのツアー中、ハンブルグ公演で体調を崩しその後の日程をキャンセルして以来、デヴィッド・ギルモアやアリシア・キーズのステージに飛び入り参加(2006年)した意外はライヴ活動からは遠ざかり、心臓病など体調面での噂が流れ、「デヴィッド・ボウイ引退」というのが半ば通説になりつつありましたが…

 


 

ボウイ66歳の誕生日、2013年1月8日に、2003年以来、実に10年ぶりとなるオリジナル・アルバム

 

■「ザ・ネクスト・デイ(The Nex Day)」(2013年)

 

のリリースが公式サイトで突如、発表されます。

 

併せて10年ぶりの新曲「ホエア・アー・ウィ・ナウ?」がミュージック・ビデオと共に公開され、瞬く間に世界各国のiTunesチャートで1位を記録。

 

そして3月にいよいよアルバムがリリースされるや否や、各国のiTunesチャートを駆け上がり、60ヶ国以上で1位を獲得、英アルバム・チャートで20年ぶりに1位を獲得しました。(日本でもオリコン初登場5位を記録し、20年ぶりのトップ10入りを果たすと共に、66歳3ヵ月での歴代最年長トップ10入りの記録を樹立。アメリカにおいてもビルボード・アルバム・チャートにおいて、最高位4位だった「レッツ・ダンス」以来30年ぶりのトップ10入り、かつ自身最高位の初登場2位を記録)

 

アルバムはかつてのヒーローズのジャケットの上に白いBOXをあしらった挑発的なデザインで話題を呼びました。

 

 

各国プレスのレビューは軒並み好評で、「史上最高のカムバック・アルバム」とも評され、同業者のミュージシャンにも好評を得ました。

 

「息をのむほど美しい、見事なカムバック」 - ロサンゼルス・タイムズ紙
「豊かで濃く、心を駆り立てる音楽」 - ウォール・ストリート・ジャーナル紙
「史上最高のカムバック・アルバム」 - インディペンデント紙
「10年ぶりのカムバックは決して博物館のような内容ではなく、非常に現代的な感覚に溢れている」 - テレグラフ紙
「『ロウ』や『ヒーローズ』に匹敵するものとして考えるべき」 - Q誌
「世界は『ザ・ネクスト・デイ』により、鎖を解き放たれた攻撃犬に生まれ変わったボウイに出会うことになる」 - MOJO誌
「明るくポップ。伝えずにはいられない物語のような曲たち」 - NME誌
「20年近く前に出した『アウトサイド』以来の傑作。私たちの想像を遥かに超えた逸品」 - クラシック・ロック誌
「挑戦に近い凱旋作。画期的でダークで大胆で創造力に満ちている。デヴィッド・ボウイにしか作り得ないアルバム」 - BBC
「デヴィッド・ボウイのアルバムは10点満点以上」- ノエル・ギャラガー

 

どこを見ても、気持ち悪いくらいに絶賛されているこの新作ですが、Amazonのレビューに良いものがあったので転載します。

 

「ロックがどうだの過去の偉業がどうだの以前に、ただただ聞いていて心地よい素晴らしい楽曲の数々。とても66歳を迎えた人間が響かせているとは思えない。そこには過去の人として忘れ去られることに対する恐れや、過去の業績に対するプレッシャーや気負いなど微塵も感じられない。今作のジャケットデザインを手掛けたジョナサン・バーンブルックは、アルバムのコンセプトについてインタビューの中でこう語っている。「新しいことをしようにも、他人からは常に自分の過去の業績と比較されて評価を下されてしまう」「だが自分の過去を完全に葬り去るのも、また不可能なことだ」過去の栄光やファンの抱く虚像によってダメになってしまうアーティストは数知れないがボウイは最早そんな次元を通り越した先にいるのだなと感じさせる。過去を振り返らず、過去を葬ることもしない。ただ今現在あるがままの自分を語っている。そんな彼が奏でる音楽はなんとも若々しく瑞々しい。無理に取り繕うまでもなく、この人の心は若さを保っているんだろうなと思う。」

 


 

★David Bowie history Blog INDEX

 

「デヴィッド・ボウイ」①~変幻自在のロックスタァ入門
「デヴィッド・ボウイ」②~スペースオディティ 宇宙の旅
「デヴィッド・ボウイ」③~ジギー・スターダストとは何か?
「デヴィッド・ボウイ」④~プラスティック・ソウル
「デヴィッド・ボウイ」⑤~ベルリン・プログレ
「デヴィッド・ボウイ」⑥~前半まとめ&来日公演

「デヴィッド・ボウイ」⑦~レッツ・ダンス
「デヴィッド・ボウイ」⑧~ライブ・エイド
「デヴィッド・ボウイ」⑨~Tin Machine
「デヴィッド・ボウイ」⑩~ Sound + Vision Tour
「デヴィッド・ボウイ」⑪~Black Tie White Noise / OUTSIDE
「デヴィッド・ボウイ」⑫~Earthring & 中期以降のまとめ

「デヴィッド・ボウイ」⑬~引退?そして復活
「デヴィッド・ボウイ」⑭最終回~Blackstar そして伝説へ

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