「大村雅朗」~稀代の編曲家・アレンジャー

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作曲家、作詞家に比べるとぐっと知名度が低い「編曲家」というポジション。

 

私は70〜80年代の邦楽、歌謡曲が好きでバンドでカバーなんかもやっているのですが、ある時から私が好きなこの時代の楽曲のほとんどが、この「大村雅朗さん」という方の手によるアレンジである事に気がつきました

 

少しでもこの方の素晴らしいプロフェッショナルなお仕事ぶりを知って欲しくて、書いていきます。


■大村雅朗さんのアレンジャー、コンポーザーとしてのお仕事まとめ

作曲、ではなく編曲、がほとんどなので通常意識していないのですが「これもそうだったのか」というのが多くて驚きます。

古くは・・・

相本久美子「お熱いのはお好き?」
石川ひとみ「くるみ割り人形」
能勢慶子「He is コットン100%」


私が初めて聴いた時代でいうと、

 

八神純子
「みずいろの雨」
「想い出のスクリーン」
「ポーラー・スター」
「パープルタウン」
「Mr.ブルー 〜私の地球〜」

 

山口百恵
「謝肉祭」

 

あたりです。こうなると私は八神純子が好きなのではなく大村さんアレンジの八神純子が好きなのでは?とまで思います。(笑)

 


 

フォークでいうと、

 

永井龍雲「道標ない旅」

岸田智史「きみの朝」

海援隊「人として」

伊藤敏博「サヨナラ模様」

ばんばひろふみ「SACHIKO」

 

どれも時代を超えて「名曲」と言われている楽曲ですね・・・

ついでに男性歌謡曲で

 

渡辺徹
「約束」
「AGAIN」

というのもあります。これまた名曲です。

 


 

女性アイドルでは、

 

河合奈保子
「エスカレーション」
「スマイル・フォー・ミー」
「Invitation」
「エスカレーション」
「UNバランス」

 

南野陽子「恥ずかしすぎて」

 

福永恵規「ハートのIgnition」

 

小泉今日子「水のルージュ」

 

ベイブ「Hold Me」

 

中山美穂
「クローズ・アップ」
「JINGI・愛してもらいます」
「ツイてるねノッてるね」

観月ありさ「今年いちばん風の強い午後」

原田知世
「どうしてますか」
「早春物語」

 

などがあります。河合奈保子で好きだった曲はまさにこの時代です。ナンノはともかく、小泉、中山、福永、ベイブは時代の要請からかビシバシしたアレンジで、あんまり「大村さんらしい!」という感じではないですね。。。

 

薬師丸ひろ子「メイン・テーマ」
南佳孝「スタンダード・ナンバー」

 

特に薬師丸と南佳孝の2曲は、同曲の詩・アレンジ違いなのですがどちらもスゴイ完成度です(どちらかというと南佳孝版の方がスゴイですが)
https://youtu.be/XF1bINs-nxo

 

沢田研二
「晴れのちBLUE BOY」

これは大沢・銀色コンビです。この曲でこの衣装で紅白…この頃完全に売れる気なしですねジュリー。。。

k晴れのちBLUE BOY

 


吉川晃司

「モニカ」
「サヨナラは八月のララバイ」
「ラ・ヴィアンローズ」
「You Gotta Chance 〜ダンスで夏を抱きしめて〜」
「Rainy Lane」

 

1st/2ndアルバムと、初期のシングルはここまでが大村さんアレンジ時代です。(シングルNewファイス、3rdアルバムからは後藤次利さん)

 

なかでも、この旋風脚CM(グリコ カリフォルニア バー)で話題になり、急遽両A面になった(元々はLa Vie~のB面)この楽曲は大村さんの作曲です。

 

「Miss You」

グリコ カリフォルニアバーCM

すごいキャッチーで耳に残る曲です・・・


 

大沢誉志幸
「CONFUSION」
「その気×××(mistake)」
「そして僕は途方に暮れる」

1st~3rdアルバムのほか、上記のシングルが大村さん編曲です。特に「そして僕は~」は大村さんじゃなかったらこんなかっこよくならず、売れず、だったでしょうね。

 

そしたらこのカップヌードルのCMもここまで記憶には残っていないわけです。

日清カップヌードル ♪ 大沢誉志幸 そして僕は途方に暮れる

*吉川晃司と大沢誉志幸のアルバムについては、別枠で取り上げます!

 


 

渡辺美里
「My Revolution」
「夏が来た!」
「君はクロール」
「Long Night」
「Teenage Walk」
「嵐が丘」
「BELIEVE」
「Lovin’ you」
「夏が来た!」

 

大江千里
「格好悪いふられ方」
「Rain」

 

氷室京介「LOVER’S DAY」

 

辛島美登里「愛すること」

 

後に方向性の違いから疎遠になり・・・という美里は、初期のシングル、アルバムが大村さんの手によるものです。

 

この時代に小室哲哉の才能を見抜き大村さんは「いつか君の時代が来るよ」と言っていたそうです。小室自身も、スタジオワークの多くを大村さんから学んだ、と語っています

 

いまはジャズピアニストになった大江千里もその一人ですね。「Rain」は最近、海藤監督の「言の葉の庭」で秦基博がカバーして、若い世代で話題になっています。

 


最後に、聖子ちゃん。

松田聖子
「青い珊瑚礁」
「チェリーブラッサム」
「夏の扉」
「白いパラソル」
「野ばらのエチュード」
「ガラスの林檎」
「ハートのイヤリング」
「天使のウィンク」
「ボーイの季節」
「時間の国のアリス」
「Strawberry Time」

 

「ガラスの林檎」は、細野さんが途中で投げ出して、ほぼ大村さんが仕上げた、という逸話も(真意のほどは定かではありません)

 

松田聖子の楽曲では
「Sweet Memories」
の作曲家、として大村雅朗さんを知る方が多いのではないでしょうか。

 


 

こんな書籍も出たようですね。再評価されることを願ってやみません。
作編曲家 大村雅朗の軌跡 1951-1997

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