「昭和のコミックソング」②〜1970-1983

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前回に引き続き、昭和のコミックソング特集 第2弾。

この世にコミックソングは星の数ほどありますが、コンセプトやクオリティなど、多角的な視点から解析す…(以下略)

・・・難しいことは置いといて、要は私の独断と偏見でセレクトした70〜80年代の名曲をご紹介します。

 


 

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●「イエロー・サブマリン音頭」金沢明子 1982(昭和57)年

作詞/作曲:Lennon-McCartney
訳詞:松本隆、編曲:萩原哲晶
プロデュース:大滝詠一
唄 金沢明子

 

子どもの頃、初めてラジオでこの曲が流れてきたときの衝撃(笑)。ビートルズが音頭になり、ガチの民謡歌手がこぶしを利かせて唄う。ラストの「せんすいかん」まで、こっちが先なの?と勘違いする人がいても笑えません←笑えよ。

 

なんでもレコード会社側では歌い手に山田邦子さんが候補に挙げられたそうですが「それだと最初からコミックソングじゃないか」とダメ出しした大滝詠一さんのセンスは流石です。

 

曲中の「ガヤ」でバーテンダーを担当するのは松武秀樹さん。エンディングのセリフは、杉真理さん、伊藤銀次さん、川原伸司さん、大瀧詠一さん、佐野元春さんの順だそうです。

 

楽曲著作権に厳しいビートルズにも関わらず、この楽曲はポール マッカートニーから認められた本家公認の「替え歌」。参加ミュージシャン全員ビートルマニアの愛が込められた、真剣にフザけた楽曲です。

 


 

●「そりゃあないぜセニョリータ」ケーシー高峰 1970(昭和45)年

https://www.nicovideo.jp/watch/nm4197477

作詞:斉木克巳/作曲:村井邦彦

この方もお亡くなりになりました、ケーシー高峰さんの代表曲。めちゃええ声で唄うまい(笑)

 

「イカついルックスで医師の格好をしてとぼけたカオでひたすらエロいことしか言わない」、70年代のお茶の間を席巻した日本のスタンダップコメディの第一人者。その才能は立川談志師匠をして「この人に勝てるのはオレとたけしぐらいのもんだ」と認める程。

「グラッチェ」「セニョール」「セニョリータ」などの謎のラテン語混じりのトークは、当時流行語になりました。

 

「そりゃないぜ」じゃなくて正式には「そりゃあないぜ」なんですね。令和の時代にも、ついこのフレーズを口走るオヤジ(もはやジジイ)が多数存在する程、インパクトあるタイトルです。

 


 

●「うぐいすだにミュージックホール」笑福亭鶴光 1975(昭和50)年

作詞、作曲は山本正之さん。「タイムボカンシリーズ」でお馴染みのお方。

ストリップ劇場の呼び込み兼司会の典型的な台詞、劇場内の客や踊り子の描写を歌い上げる、「ピンク落語家」の第一人者、鶴光師匠にピッタリの楽曲です(あくまで架空、ということで鶯谷にはストリップ劇場はありません、ほかの施設があります 笑)

 

オリコンチャート14位、20万枚のスマッシュヒットを記録しました。

 


 

●「悲惨な戦い」なぎらけんいち 1972(昭和47)年

作詞/作曲:なぎらけんいち

 

大相撲でまわしが外れ「不浄負け」となる力士の悲劇を唄った、なぎらけんいち(現 健壱)さんの代名詞的楽曲。

 

当時、放送禁止楽曲(要注意歌謡曲指定制度Aランク)に指定され、「相撲協会からの圧力があった」という都市伝説がまことしやかに囁かれ続けましたがどうやら事実ではなく、いまでは「事実は民放連の自主規制らしい」とされています。

 


 

●「恋のぼんちシート」ザ・ぼんち 1981(昭和56)年

作詞/作曲:近田春夫 編曲:鈴木慶一

 

80年代初頭、列島を沸かせたMANZAIブームの中でもオリコン初登場2位、80万枚と最大のヒット曲になったのがコレでした。

なんと作詞/作曲は近田春夫さん、編曲は鈴木慶一さん。さらには演奏がムーンライダースという豪華な布陣。

当時の得意ネタ「アフタヌーショー」の川崎敬三さんと山本耕一さんのやりとりのパロディが織り込まれています。

当時の人気は凄まじく、全国7か所縦断コンサートを開催。最終日は日本武道館。ザ・ぼんちは「武道館でコンサートを開催した初の漫才師」となりました。

 


 

●「子供達を責めないで」伊武雅刀 1983(昭和58)年

作曲:H. B. Barnum、原詞:Ivan Reeve
日本語歌詞:秋元康

 

原曲はサミー・デイヴィスJr.の「Don’t blame the children」。「子供達が罪を犯すのは、我々大人達に原因があるのでは?」というメッセージソングの訳詞を依頼された秋元康氏が「そのまんまじゃ面白くない」とヒネリを効かせた逆説的、過激な歌詞を書いたそうです。

 

「宇宙戦艦ヤマトのデスラー総統の声優」「スネークマンショー」で“知る人ぞ知る“カルト的な人気を誇っていた怪優 伊武雅刀さんは「自分も子供だったことを棚に上げて子供がキライだと叫ぶ大人気ないオトナ」を見事に演り切り、「夜のヒットスタジオ」「ひょうきんベストテン」(俺たちひょうきん族)に出演するや話題を呼んで30万枚のヒットを記録しました。今の幼稚な社会では炎上間違いなしです。

 

続く・・・かもしれない。

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