みんな大好き「コラコラ問答」〜2003 橋本真也vs長州力の「おかしさ」の本質

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プロレスファンなら誰でも知っている「コラコラ問答」。

 

YouTubeの「完全版」なるビデオを久々に観ましたが、やはり面白いですねコレ。そして「このやりとりのいったいナニがこんなにおかしいのか」その理由が今さらながらハッキリしました。

 

なので、今回はソレについて書くぞコラ。ナニコラ。

 

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「コラコラ問答」までのあらすじ

 

登場人物は橋本真也と長州力。

日付は2003年11月18日。

 

詳しい経緯は省きますが、共に新日本プロレスを退社して、橋本真也は「ZERO-ONE」、長州力は「WJ」という自らの団体を率いていた時期です。

長州の「WJ」の経営が傾き、橋本が長州を批判。
ソレがスポーツ新聞の紙面を飾ったことで長州が激怒。

橋本の記者会見に長州が殴り込んできて言い合いが始まる…

 

これが「コラコラ問答」の“あらすじ“です。

 

詳しい経緯はどうでもいいですが、

 

この2人は

●元同じ職場の先輩と後輩(上司と部下)

●ガチで仲が悪い(ソリが合わない)

というのがポイントです。

 

この問答の「おかしさ」の本質を理解するためにもう少しだけ説明すると、

 

古巣の新日本プロレスでは長州力は橋本真也の14歳も年上の大先輩であり、長州は現場監督としてレスラーを取り仕切る立場。

 

長州力から見た橋本真也は「才能と人気にあぐらをかいて真面目に練習しないヤツ」であり、終始一貫して「橋本ごときが調子に乗るな」。

 

一方の橋本真也から見た長州力は「いまの会社を支えてるのはオレらだろ、黙ってろオッサン」であり「いつまでもエラソーに上から目線でガタガタ言いやがって」と反発していました。

 

さらにはいろいろあって橋本真也が新日本プロレスから解雇された際、橋本からすると「オレをクビにした真犯人はオマエ(長州)だろ」という恨みがありました。

 

その後、なんやかんやで長州力自身も新日本プロレスを辞め、共に独立団体の代表になり、さらにいろいろあって「その両者(両団体)が再び対決することになるきっかけ」がこの場面なのです。

 

コレを理解して、改めてこのビデオを観ましょう。

 

「コラコラ問答」(全文)

 

【プロレス名場面】橋本真也 VS 長州力(伝説のコラコラ問答フルバージョン)(2003年)

 

長州:何がやりたいんだコラ、紙面飾ってコラ、何がやりたいのか、はっきり言ってやれコラ!噛みつきたいのか、噛みつきたくないのか、どっちなんだ!どっちなんだよ、コラ!

 

橋本:何がコラじゃコラ、バカヤロー!

 

長州:ナニコラ、タココラ!

 

橋本:んだコラ!

 

長州:紙面を飾るなって言ってんだ、コラ!

 

橋本:お前が言ったんだ、このヤロー!

 

長州:言ったのはテメーだろうが、コラ

 

橋本:…〜、オイ!

 

長州:ナニコラ!

 

橋本:言っただろうが、コラ!お前、死にてえんだろ、このヤロー!

 

長州:お前、いま言ったなコラ!

 

橋本:おう言ったぞ。

 

長州:吐いた言葉飲み込むなよ。

 

橋本:そのままじゃ、コラ。

 

長州:よぉし。

 

橋本:ナメてんのかこのヤロー!

 

長州:よぉし、わかった。それだけだ。オマエ、いま言った言葉飲み込むなよ。なぁ、吐いて。わかったな。ホントだぞ、ホントだぞ、なあ。噛み付くんならしっかり噛み付いてこいよ、コラ。なぁ、中途半端な言った言わないじゃねえぞ、お前。わかったな、コラ。わかったな。噛み付くなら…

 

橋本:お前にわかったか言われる筋合いねんだよ、コラ。

 

長州:噛み付くんだな、コラ!!

 

橋本:オッサン、ナメンナヨこのヤロー!

 

 

「コラコラ問答」の「おかしさ」

 

このやりとりを観て、ほぼすべての人は、橋本真也に感情移入してしまうと思います。

 

目の前に古巣時代のコワモテの苦手な上司がやって来て、公衆の面前でものすごい剣幕で怒鳴れる。

 

もともと部下は自分が発した批判がきっかけであり、言い返したいが、うまく言葉が出てこない。

 

そこで、自然に見ている我々は

 

「橋本頑張れ!言い返せ!」

「…なんだその返し…」

 

と応援したり、肩透かしをくらって思わず失笑してしまう。

 

コレが、このやりとりの「おかしさ」の本質なのですね。

 

 

無粋を承知でもう少し解説すると、

 

このやりとりで、長州力は橋本真也に「なにがやりたいのか」と“質問“しています。

 

それに対して橋本真也は「オマエと試合して、ぶっつぶしてやる」と“回答“すればよかった。

 

なのに「コラとはなんだコラ!」と言い返すのみなので、会話が噛み合わず、微妙な空気が流れてコントみたいになっちゃう。それでも大の大人が大真面目に大声で言い合いを続ける…

 

こんなの見せられたら誰でも笑いますよね。まさに緊張と緩和のお笑いの見本です。

 

プロレスは観客にチケット売って興行して儲けてナンボの世界。それには観客にチケット買ってもらうために「わかりやすくストーリーを提示」しなければなりません。お互いが本気でむかついて、対戦すりゃあいいってもんではないのです。

 

だから長州力は、わざわざ記者会見に乗り込んで、大衆の面前で「売られたケンカを買いに来た」ワケです。「ナニがやりたいんだ(スポーツ新聞の)紙面飾って。しっかり噛み付いてこい(言いたいことあるなら直接言え、オレと試合したいならそう言え)」と。

 

先に「ケンカを売った」橋本真也からしたら、「おぅ言ったよ。よくノコノコ出て来たな、ソッチが受けるならいつでもやってやるよ!」と言えばよかった。

 

しかしながら、本気で憎んでる相手かつ言うても元上司。さらに、いま弱ってるのはアッチであり、コッチからケンカを売ったことにもしたくない。←ココ重要

 

そこでうまく言葉が出てこずに、思わず言い返した「なにがコラじゃコラ!」

 

そして長州力もそれを拾って応戦してしまった。

 

その結果、名言「なにコラ、タココラ!」「んだコラ!」が生まれたので結果オーライなのですけどね(笑)

 

ちなみにこの後、当然この2人は対戦します。私も会場で観ました。

 

が、試合は噛み合わず、大した名勝負にもなりませんでした(笑)。

 

プロレスって単純に見えて、実に難しいのです。

コメント

  1. オレンプ より:

    凄い考察ですね。
    当方もこのやり取りは好きで何回か観ていますが、ここまでの裏は読めませんでした。
    ちなみに全日本オ-プン選手権から辿り着きました。

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