W杯必勝?「フランスのグレンダイザー」「フィリピンのボルテスV」〜世界で超人気の日本作品あれこれ

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ワールドカップ2018 日本vsセネガル戦後に、両国のサポーターが「ワンピース」の唄を合唱したとか。だったら、日本サポーターは「ニーッポーーン」のあの単調な大合唱をやめて、対戦国で人気のジャパニメーションの主題歌を唄えば、ついつい敵のサポーターまで大合唱してしまい、必勝間違いなし!・・・というのも、世界各国で「なんでコレが?」という日本の作品が意外にも超人気で知名度バツグン、というのが結構あるのです。今回はそんな作品を集めてみました!

 


 

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◆UFOロボ グレンダイザー

フランス

1978年、フランス国営テレビで「ゴルドラック」というタイトルで放送され3ヶ月目に「視聴率100%」という驚愕の記録を残します。当時のフランスは放送局が3つだけ、とはいえ、放送終了したら抗議が殺到して翌週から再放送、という超人気ぶり。

現地作家によるコミックス、日本では販売されなかった敵役の玩具やグッズ、新聞まで刊行されたそうです。

OPやEDはオリジナルをアレンジした楽曲で、いま40代〜50代のフランス人の知り合いがいる方は一緒に歌ってみてください(笑)。

イタリア

視聴率70〜80%超えと、イタリアでのフィーバーぶりもフランスに劣らず凄まじく、このブームを「ゴールドラキズム」と呼んでいたそうです。

 

イラク

1982年から夕方6時に放送され、放送時間になるとイラク中の路地から子供たちの姿が消えた、と言われる程の大人気だったそうです。

 

日本では「マジンガーZ」「グレートマジンガー」に比べると人気、知名度共にやや落ちる「グレンダイザー」ですが、世界的には圧倒的な知名度なのが面白いところです。

きっと秋葉原にやってくるフランスの方は「日本はゴルドラックの国だ!」という方も多いのでしょうが、フランスの方がグッズ多いのではないでしょうかね…でも「超合金魂」とか見たら興奮して飛び上がるくらいのクオリティだからいいのか(笑)。

 


 

◆マジンガーZ

スペイン

グレンダイザーの先輩、本流ともいえるマジンガーZは、スペインで絶大な人気を博しました。

視聴率も70%超え、現地作家によるオリジナルコミックス、新聞まで出版されています。

タラゴナのサンタ マリア広場に、マジンガーZの巨大な像があることも有名です。これは町の有志による建造なのだとか。


 

◆鋼鉄ジーグ

イタリア

30代後半〜40代のイタリア人なら必ず知ってる、のが「鋼鉄ジーグ」。1979年「Jeeg Robot D’acciaio」というタイトルで放送され、社会現象ともいえる一大ブームを巻き起こします。2015年にそれにちなんだ実写映画が公開された程です。

 


 

◆新日本プロレス

イタリア

ちなみにイタリアでは80年代に新日本プロレスが放送された時期があり、サッカー界のスーパースター、デル ピエロが新日プロ 猪木、タイガーマスク オタクなのは有名ですね。現地では小林邦昭、ハルク ホーガンらも人気者だったとか。

 


 

◆UWFインターナショナル

イスラエル

高田延彦率いるUWFインターナショナルは、90年代にイスラエルで「BUSHIDO “The Way of the Warrior”」というタイトルでTV放送され、超人気番組だったとか。遠征時にグリーンボーイで無名時代の高山善廣がディスコに言ったらフルネームで呼ばれて驚いたそうです。


 

◆ボルテスV

フィリピン

「コンバトラーV」に続く5台合体ロボアニメの「ボルテスV」のフィリピンでの大人気も有名です。

1978年に放送されて大ヒット、子供たちは学校から大急ぎで帰宅してTVにかじりついたとか。視聴率も最高58%を記録しますが人気の加熱が社会問題にまでなり、時の政権により放送中止に。その後、1999年にもリバイバル ブームが起き、フィリピンでの知名度はほぼ100%とか。フィリピンの人々は日本語の主題歌も歌えて、唄い手の堀江美都子さんが現地を訪問した際は国賓待遇だったとか。知り合いにフィリピンの方がいたら、ぜひ聞いてみてください。


 

◆ドラゴンボール

フランス

フランスでは1987年にアニメ「ドラゴンボール」が放送されると最高視聴率は67.5%に達する人気作品に。確かに私が1993年に欧州遠征に行った際、ヨーロッパのあちこちで悟空のコスプレをした子どもを見かけました。大概、胸に変テコな漢字が書いてあるのが微笑ましかったです、「手」とか(笑)。


 

◆キャプテンハーロック

フランス

もう一つ、フランスで人気なのが松本零士先生の「宇宙海賊キャプテンハーロック」。こちらの視聴率は70%とも言われています。その熱狂ぶりは、フランス人の30~40代を「アルバトール世代(フランス語でハーロックの意)」と呼ぶ程で、大統領が訪日した際は松本零士先生と対面希望するほど。フランス人は日本アニメ好き過ぎですが、「ドラゴンボール」はまだしも、「グレンダイザー」に「ハーロック」って、チョイスが渋いですよね。


 

◆聖闘士星矢

ブラジル

ブラジルの子供達の間では車田正美先生作の「聖闘士星矢」が大人気。高視聴率を記録し、関連人形商品は公式発表だけで100万体も売れたとか。


 

◆人造人間キカイダー/キカイダー01

ハワイ

最後はアニメではなく特撮作品ですが、ハワイでの「キカイダー兄弟」の人気、知名度は日本人の想像を超えています。

1974年に字幕版が放送されたことをきっかけに人気が爆発。ディスコで主題歌が流れ、挿入歌が有線チャートで1位を記録。夜な夜なバーで主題歌を合唱する光景が繰り広げられたとか。

そしてこのキカイダー人気、なんと21世紀になっても続いているのです。

2001年、毎週土曜日の19:00から再放送され、毎回70%近い驚異的な視聴率を記録

 

現地では「GENERATION KIKAIDA(ジェネレーション・キカイダー)」と呼ばれる社会現象として受け入れられ、2002年4月12日にはハワイ州知事によって4月12日が「ジェネレーション・キカイダー・デイ」に、2007年5月19日にはマウイ島市長によって5月19日が「キカイダー・ブラザーズ・デイ」にそれぞれ制定されています。

主演の伴大介さん、故 池田駿介さんは近年までハワイのイベントに招かれ、老若男女のファンに取り囲まれて「名誉市民」の称号まで与えられるほどの英雄なのです。


 

以上、遠い異国の地で、「なんでそれなの?」という作品が、意外にも超人気というお話でした。

現地を訪れる際は、ぜひ地元の人とその作品で盛り上がってみてください(笑)。

 

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