ポピー超合金~①「マジンガーZ」1972(当時もの玩具)

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70年生まれの私のこどもの頃に登場したエポック的なおもちゃ。

それが今回から取り上げる『ポピー 超合金』シリーズです。

私の実家には当時のお宝がたくさん眠っています。

この中から、特に印象深いものを取り上げていこうと思います。

 

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「超合金」の元祖、マジンガーZ

 

Wikiによれば、

超合金(ちょうごうきん)は株式会社ポピーから1974年2月以降発売されたロボットアニメ・特撮作品のダイキャスト製キャラクター玩具のシリーズブランド名。

 

そして、その発売のきっかけになった番組が『マジンガーZ』でした。

 

1972年末から放映が開始されたテレビアニメ(当時は テレビまんが と言ってました)『マジンガーZ』は、言わずもがなの永井豪先生原作、いまに続く「スーパーロボットもの」の元祖とされます。

 

それ以前にも、ラジコン操作の鉄人28号などありましたが、「パイロットが搭乗して操縦する」という点が画期的で、水木一郎の歌う主題歌の歌詞に「スーパーロボット」とあることから、その後のゲーム作品「スーパーロボット大戦」の始祖ロボとしても知られてます。

 

後に輸出されてスペイン・イタリアあたりでは視聴率80パーセント超えの超人気作品になり、いまでも40代くらいの人はみんな知ってたり、郊外に巨大な像があったり、と、時折TVでも話題になりますね。

「海外で人気のジャパニーズ・コンテンツ」

 

2018年1月には『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』として映画化、45年ぶりに復活しました。

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「超合金」玩具の画期的さ

 

この『ポピー 超合金』、何がスゴイかというと、「ホントに鉄でできている」点でした。

 

それまでのこどものおもちゃはソフビ(ソフトビニールのお人形)か、大昔からあるブリキ製、と相場が決まっていました。

 

しかし、このマジンガーZは原作に登場する「超合金Z」に倣い、亜鉛ダイキャストパーツ(+ABS樹脂パーツ)製。

 

手に持ったときにズッシリと重く、主題歌同様「鉄(くろがね)の城」感がハンパない。(いまにして思えばサイズが9センチ、とずいぶん小さいのですが)

 

当時4歳の私の記憶では、家族旅行で別府(大分)の温泉に行った際に、キオスクみたいなお土産屋さんの壁からつるされてるのを見て買ってもらい、大喜びして肝心の「地獄めぐり」の記憶が飛んでしまうほどでした。(本末転倒)

 

当時の価格は調べてみると1,300円。昭和48(1974)年当時としては、とっても高価なおもちゃでした(ちなみに当時の物価相場は、缶ジュースが30円、封書の切手代が20円、カップヌードル100円、喫茶店のコーヒーが150円くらいだそうです)。

 

それでもこの「初代超合金マジンガーZ」は発売後わずか3週間で5万個、その後50万個を売上げ、モデルチェンジを重ね累計100万個近く売れたそうなので、いかにこのおもちゃに、当時の子供たちが熱狂したかがわかります。

 

当時ならでは、のプロポーション

 

ちなみに・・・この頃のおもちゃの常として、原作に忠実ではなく、いわゆる「きをつけ」の、実におもちゃらしいプロポーションをしています。

 

さらにはお腹の部分に「マジンガーZ」というシールが貼ってあり、幼心に「なんで大人はよけいなことするんだろう・・・」と不満ですぐに剥がしてしまいました。

 

また、マジンガーZの武器で特に有名な「ロケットパンチ」は超合金でも採用(ボタンを押すとパンチがぴょーんと飛ぶ)されたのですが、その後の「超合金」シリーズは原作でその機能がなくても必ずロケットパンチなのがお約束でしたね。

 

箱はカラー印刷の化粧箱、その中に発泡スチロールの緩衝材が入っていて、”おもちゃを箱から取り出すときの興奮”は、いまの子供たちも共通のようです。

 

ちなみに私も持っているのは最初代タイプだと思いますが、後に飛行用の羽(ジェットスクランダー)付のモデル、胸からもミサイルが出るモデル(ブレストファイヤーのつもり?)、頭のホバーパイルダーやジェットパイルダーが外れるタイプなどさまざまあるようです。(初代のパッケージってどんなの?と探してみましたが見つけられませんでしたが、復刻版の画像がありました)

 

 

中古相場では後発タイプでも箱付きで5万近くしてるので、もし、私のが箱付き美品だったらいくらになるんでしょうね・・・。売らないし、さんざん遊んだ思い出の品なのでいいのですが、やっぱり気になります。

 

この頃のプロポーションに満足できなかった当時のこどもたちがオトナになり、「超合金魂」シリーズ(1997年の第一号がこのマジンガーZでした)などで素晴らしい出来栄えの”ネオ超合金”がいまも発売され続けていますし、ものすごいバリエーションがあって人気の高さがわかります。

▲なんとまぁかっこよくなりました・・・

 

それらのすべての源流が、このたった9センチのおもちゃだったワケです。

 

【昭和 当時モノ玩具 記事INDEX】

ポピー超合金~①「マジンガーZ」1972
ポピー超合金~②ジャンボマシンダー「グレートマジンガー」1974
ポピー超合金~③「勇者ライディーン」1975
ポピー超合金~④「コンバトラーV」1976
ポピー超合金~⑤「UFOロボ グレンダイザー」1976
ポピー超合金~⑥「大空魔竜ガイキング」1976
ポピー超合金~⑦「がんばれ!!ロボコン」1974
ポピー超合金~⑧「ポピニカ」シリーズ!1972
ポピー超合金〜⑨「ゲッターロボ」&「グレートマジンガー」1974
ポピー超合金⑩「大鉄人17」1977

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