ブーム直撃世代から見た「機動戦士ガンダム」④TV打ち切りとプラモ化の謎


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前回までは、「当時の普通の小〜中学生目線で、リアルタイムに体感したガンダムブームとはどうだったのか」

を、後付けの知識などはなるべく交えずに振り返ってみました。

 

なにせもう35年も前の事なので時系列などを調べているうちに、いま、巷で一般論とされている「ガンダムは初回放送時はまったく人気がなく、打ち切られた」について、さまざまな見方がある事もわかりました。

 


 

●テレビ放映打ち切りの真相

 

調べてみると実際、視聴率はずっとヒトケタですし、話数も当初予定より切り詰められ打ち切りなのも事実でした。

 

ただ、これは初回放送の時間帯が17時〜といった中途半端なものですし、致し方ない部分もあると思います。

本作はヤマトのヒットを分析して、コアターゲットを中高生に据えて、小学低学年層はある意味切り捨てています。なのにこの時間帯だと部活などで中高生は見られないでしょう。

 

一方、メインスポンサーの玩具メーカー「クローバー」のコアターゲットは小学生で、そのミスマッチも響いて放映短縮となったようですが、ガンダム強化パーツや敵のモビルスーツが次々登場する展開はスポンサーに配慮したものでしたし、実際に年末商戦ではGアーマーとの合体DXキットが予想以上に健闘し、一度は放映続行の話も上がったとか(今さら覆せず予定通り打ち切りでしたが)

 

しかし、密かに水面下で「面白い」という声があったのも事実のようです。放映中にアニメ雑誌では数回特集号が組まれていますし、特に女性からの支持する声が多かった、という説もあります。

 

ただ、現在よりアニメ人気というのはまだまだかなりマイナーなものであり、テレビ局やスポンサーにはそれほど届いていなかったと。

 

1979年4月から放映されたテレビシリーズは、翌80年1月に、予定より2ヶ月短縮で終了しました。

 

とはいえ、最終回にかけて一部での盛り上がりはそれなりにあり、それが早期での再放送につながったのではないでしょうかね。

そしてその再放送で徐々に人気に火がついていきました。

 


 

●バンダイによるプラモデル化への流れ

 

この頃にはバンダイのガンプラが続々と市場に投下されて、爆発的な売上を叩き出し始めます。

 

アニメ見てないけどプラモから入る、という人もたくさんいて、ほんとに気がついたら周りの(男子の)誰もがガンダムガンダム言っていた、というのがリアルタイム世代の印象です。

 

バンダイがガンダムのプラモデル化の権利を獲得したのは79年12月、もう打ち切りが決定しているタイミングです。

 

メインスポンサーである玩具メーカー クローバー製の玩具の出来があまりにお粗末で、コアターゲット層の中高生やモデラーらから「ガンダムのプラモデルを出して」という声が挙がっていた…とされていますが、当時のマーケティング的にどこまで把握されていたかは疑問です。

 

おそらくはバンダイ側で「ガンダムは売れる」「ヤマト再び」という目論見があったのではないでしょうかね。

 

ともあれ、ここでバンダイがプラモデル化に踏み切った英断のお陰で、バンダイはその後35年以上、屋台骨を支えるウルトラメガヒットシリーズを手に入れたワケです。

 

初回テレビ放送終了から6か月後の80年7月、プラモデル「1/144 ガンダム」が発売されます。

 

当初の立ち上がりは静かなものだったようですが、81年1月には例の将棋倒し事件が起こっています。この頃には月産400万個生産してもおいつかない状態だったらしく、再放送を見た子ども達がお年玉で…というのが一大ブーム化した当時の空気だったんではないかと思います。(クリスマスにプラモデルは買ってもらいませんからね)

 

次回、⑤「劇場版三部作」編 へ続きます!


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