80年代名盤①「大沢誉志幸」~3rdアルバム CONFUSION


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■大沢誉志幸 3rdアルバム「CONFUSION」

 

1984年リリース。この時代の空気を感じさせる大村雅朗さんとコンピュータープログラマー松武秀樹さんコンビによるメタリックなシンセサウンドが心地よい、デジタルとファンクとロックが融合した私の大好きなアルバムです。

 


 

当時は知りませんでしたが、バックミュージシャンがとにかく豪華です。

プログレバンドの始祖「キングクリムゾン」のエイドリアン・ブリュー(ギター)とトニー・レヴィン(ベース)

トム・ウェイツの傑作「Downtown Train」と同じ G.E. スミス(ギター)、ミッキー・カリー(ドラム)

キーボードがトミー・マンデル、この人はブライアン・アダムスのバックの人です。

さらにホーン・セクションのアップタウン・ホーンズは、Rolling Stonesの「スティール・ホイールズ・ツアー」に参加していたメンツです。

そしてレコーディングはNYの「Power Station Studio」この元発電所だったスタジオは当時の世界最高峰とされていて、デヴィッド・ボウイやマドンナ、エアロスミスなどメジャーなアーティストがここでレコーディングしています。(まんま名前をつけたバンドが私は大好きですが)

 


 

この時のエピソードが有名?な「ナベプロ金欠でレコーディングキャンセル未遂事件」。

 

この頃の大沢氏はまだ「晴れのちBLUE BOY(沢田研二)、LA VIE EN ROSE(吉川晃司)、1/2の神話(中森明菜)の作曲家」としての知名度しかありませんでした。資生堂のキャンペーンソングに起用された「その気×××(ミステイク)」もベストテン入りはせず、NYのスタジオ抑えて空港に着いたら「吉川の売り出しで金がないからキャンセルする、帰国しろ」となり大揉めに。結局、プロデューサーの木崎賢治さんが、ナベプロの渡辺晋社長に「吉川が売れたらご褒美くれるって言ってたじゃないですか」と掛け合って許してもらった、という事なのだそうです。

大沢さんはそのことを未だに根に持って吉川さんに「オマエのせいでレコーディングし損なうとこだった」と語っています。「LA VIE EN ROSEはやるんじゃなかった」とも。(あの曲も吉川晃司じゃなければ売れなかったのは本人もわかってる上での発言ですが)

 


 

このアルバムには「その気×××(ミステイク)」が収録。キメキメのリフと、カッティングがとにかくカッチョよくて、高校時代から何度となくカバーした・・・と言いたいところですが、難易度が高くて2回だけ演りました。


 

そしてもう1曲、のちに代表曲となる日清カップヌードルCMソング「そして僕は途方に暮れる」が収録されています。

 

大沢&銀色コンビの出逢いと「そして僕は~」について、プロデューサー 木崎賢治さんのインタビューによると、

大学出たばかりの銀色夏生さんを「まだ歌詞を作ったことがない人ですけど」と紹介して、大沢さんが気に入って全曲起用した、と。銀色さんのメモに「僕は途方に暮れる」とあり、木崎さんが「ハードボイルドだったら”そして”でしょう」と言って「そして僕は途方に暮れる」というタイトル先で詞を作ったと。しかしそれに合う曲がなかなかできず保留になっていて、このアルバム制作時に曲が足りず「人にあげて返された曲とかないの?」と訊いたら、「凍てついたラリー」という詞がついたこの曲だったそうです。それで「これ、最後の部分に”そして僕は途方に暮れる”ってそのまま入らない?」となり、その曲に合わせてもう一度銀色に詞を作り直してもらい、プラス大サビのメロディーも作ってできた、という流れだそうです。

 

アコギで演ってみてわかりましたが、曲自体は王道のコード進行で、ストロークで弾くとフツーのイイ曲です。

 

そこに、この頃流行っていた ポリス『見つめていたい』、トンプソン・ツインズ『ホールド・ミー・ナウ』などを参考に、コードが変わっても上の音の積み重ねがあまり動かないあの独特なアレンジを大村雅朗さんがやり、仕上がったのだとか。

 

こういうエピソードを知ると、プロデューサーやアレンジャーの重要性がよくわかります。

▼アコギでカバーしたLiveです。よかったら聴いてみてください。


収録曲

01.CONFUSION 作詞・作曲:大沢誉志幸/編曲:大村雅朗
02.そして僕は、途方に暮れる 作詞:銀色夏生/作曲:大沢誉志幸/編曲:大村雅朗
03.雨のタップダンス 作詞:銀色夏生/作曲:大沢誉志幸/編曲:大村雅朗
04.Free wayまで泣くのはやめろ 作詞:銀色夏生/作曲:大沢誉志幸/編曲:大村雅朗
05.その気×××(mistake) 作詞:銀色夏生/作曲:大沢誉志幸/編曲:大村雅朗
06.Living Inside 作詞:銀色夏生/作曲:大沢誉志幸/編曲:大村雅朗
07.彼女の向こう側 作詞:銀色夏生/作曲:大沢誉志幸/編曲:大村雅朗
08.ダーリン小指を立てないで 作詞:銀色夏生/作曲:大沢誉志幸/編曲:大村雅朗
09.BROKEN HEART 作詞:銀色夏生/作曲:大沢誉志幸/編曲:大村雅朗
10.ウーレイ 作詞・作曲:大沢誉志幸/編曲:大村雅朗


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