「1982年のシブがき隊」〜80年代アイドル⑦ ユニークなジャポニズム アイドル ユニット

※当サイトで掲載している画像や動画の著作権・肖像権等は各権利所有者に帰属します。

久々の80年代アイドル シリーズ。小泉今日子さんでも見られた「ジャポニズム」コンセプト楽曲といえば、なんといってもシブがき隊です。今回は、彼らの初期キャリアをシングル セールス トップ10を交えてご紹介します。

 

※文中一部敬称略

 


 

●シブがき隊とは

「たのきんトリオ」に続く80’ジャニーズ アイドル。言わずと知れたフッくん 布川敏和、モッくん 本木雅弘、ヤッくん 薬丸裕英のトリオです。

 

デビューのきっかけは1981年4月、TBSドラマ「2年B組仙八先生」への出演。この辺りも「たのきん」と同様です。

 

当初は「仙八トリオ」「悪ガキトリオ」などと呼ばれていましたが、1981年夏に雑誌「セブンティーン」一般公募で「シブがきトリオ」に決定。その後まもなくジャニー喜多川社長が「シブがき隊」と命名しました。ちなみにジャニーズでユニット名を一般公募したのは彼らだけなのだそうですよ、ジャニーさん変えちゃってますが。

 

1982年5月「NAI・NAI 16」でデビュー。キャッチフレーズは「YMF 正面突破」

同期は小泉今日子、三田寛子、堀ちえみ、中森明菜、松本伊代、早見優、石川秀美ら「花の82年組」。その中で彼らは同年の「第24回日本レコード大賞 最優秀新人賞」を受賞する活躍をみせました。

 


 

●特長

 

彼らの特長は、なんといっても逆輸入的ジャポニズム ワールドと企画性(ノベルティ ソング)

 

初期の楽曲はタイトルや歌詞がとにかくユニークで、キャッチーなメロディと共に耳に残り、思わず口ずさむ中毒性がありました。

 

それもそのはず、当時の作家陣はいずれも「売れる」事には長けたスゴ腕揃いです。中でも作詞家の森雪之丞さんは「シブがきワールド」を構築した立役者であると思います。

ちなみにバックバンドは「シブ楽器隊」。これもジャニー喜多川社長が付けたのだそうです。

 

コンセプトは「ちょいワルだけど純情なオトコの純愛」。

ハッキリ言って唄もダンスも中の下レベルなのですが(笑)、複数の作家陣による初期の統一されたコンセプトワークは見事ですね。

 

ヤッくんは後にデビューしてくるチェッカーズ吉川晃司などのニュータイプ アイドルに激しい対抗心を抱いていましたが、フッくん、モッくんは彼らと仲良しで、それが原因で当時仲違いした、というのは有名なエピソードです。逆に吉川晃司さんはデビュー当時「ガタイのいいフッくん」と言われてました。

 


 

●シングル 売上 トップ 10

 

それでは、シングル 売上 トップ 10を基に、振り返っていきましょう。

 

⑩ DJ in My Life (1985年) 17.8万枚

JOEY CARBONEというアーティストのカバー曲で、日本語詩は売野雅勇さん、アレンジは後藤次利さん。「ホンダ DJ・1」というスクーターのCMソングでした。キコカコしてて松武秀樹さんチック。

 

⑨ 処女的衝撃! (1983年) 20.9万枚

三浦徳子さん作詞、井上大輔さん作曲、アレンジは水谷公生さん。「ショック、ショック、ショック、バージン ショック!」イントロのマリンバが面白いですね。

 

⑧ サムライ・ニッポン(1984年) 22.9万枚

作詞が売野雅勇さん、作編曲は後藤次利さん。ドラマ「噂のポテトボーイ」主題歌。ベースラインがゴリゴリのゴッキー サウンド全開です。

⑦ Hey! Bep-pin(1983年) 23.0万枚

作詞が森雪之丞さん、作編曲が後藤次利さん。これぞシブがきジャポニズム、という楽曲です。

 

⑥ ZOKKON 命 (1983年) 24.8万枚

森雪之丞さん作詞、水谷竜緒さん作編曲イントロがナイトレンジャー!名曲です。

 

⑤ 喝! (1984年) 25.2万枚

売野雅勇さん作詞、作編曲は後藤次利さん。彼らの楽曲の頻出ワード「純情」。

 

④ NAI・NAI 16(1982年) 25.9万枚

作詞は森雪之丞さん、作編曲は井上大輔さんです。説明不要のデビュー曲です。改めて聴くとヤッくんの巻き舌ブリがすごいです。

 

③ 挑発∞(1983年) 27.3万枚

売野雅勇さん作詞、井上大輔さん作曲、馬飼野康二さん編曲。タイトルは「ちょうはつ むげんだい」。マイナーとメジャーの転調が泣かせます。「もう迷わないぜ 抱いてやる」キャー。

 

② 100%…SOかもね!(1982年) 27.8万枚

森雪之丞さん作詞、井上大輔さん作編曲。第24回日本レコード大賞 最優秀新人賞 受賞曲のセカンドシングル。「かもねかもねSOかもね」は今もCMなどで使われてます。

 

① ZIG ZAG セブンティーン(1982年) 33.5万枚

三浦徳子さん作詞、井上大輔さん作編曲。サードシングルで演歌歌謡ロックで、あまり知名度は高くないけど唯一の30万枚超えで第1位。この3枚目でちょうど人気がピークに達したからでしょうか。

 


 

てっきりジャニーズ王道の「デビュー曲が最高売上」かと思いきや、1位は意外な結果でした。しかし、やはり80年代前半までの楽曲に集中しています。「スシ食いねェ!」(1986)は??というと、売上は11.0万枚と、これも話題性と知名度の割に意外ですね。

 

これ以外にも「アッパレ!フジヤマ」とか「男ッ気(オトコイッキ)」などが印象的です。

 


 

●その後

 

1986年、少年隊がデビューすると、シブがき隊本人たちも「こりゃ絶対勝てない」と思ったそうです。実際、この年からデビュー年から4年連続で出場してきたNHK紅白歌合戦も少年隊と入れ違いに落選となります。

 

そして1988年8月7日、東京厚生年金会館で解隊宣言を発表、同年11月2日をもって“解隊”しました。

 

この当時は後にヤンチャなヤッくんが爽やかな朝の顔になったり、フッくんがウルトラマンで地球防衛隊員になったりするようになるなんて想像もつきませんでした。

 

しかしもっとも驚きなのが「古くさい昔の二枚目顔」と言われていたモッくんが日本を代表する名優になった事ですね。

 

 

関連記事 80年代アイドル シリーズ

⑦「1982年のシブがき隊」ユニークなジャポニズム アイドル ユニット
⑥「1980年の田原俊彦」 ポップでライトな「トシちゃん」伝説
⑤「1983年の小泉今日子」ニュータイプ アイドルの革新
④「1983年の中森明菜」 1982-1985 初期シングルの軌跡
③「1984年の荻野目洋子」一緒にボーリングの思い出と初期楽曲紹介
②「1985年の斉藤由貴」 『卒業』『AXIA』を考察する
①「1981年の松田聖子」 81年「最強」説

コメント

タイトルとURLをコピーしました